完結した漫画のレビュー

サクラサケ

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寄生獣

更新日:

作者 岩明均
出版社 講談社
掲載誌 月刊アフタヌーン
巻数 全10巻
ジャンル SF
評価 ★7 殿堂

あらすじ&事前情報

謎の寄生生物ミギーと高校生の泉新一による物語

グロテスクな絵柄と哲学性を持った物語に惹きつけられたファンが多く、現在でも多くの読者の支持を得ている

ネタバレ感想

ミギーと新一による奇妙な生活を描いた作品です。ミギーの登場から消滅(休眠)までを描いたお話です。彼が消滅するまでの間、主人公の新一はミギーと同種の寄生生物らとの一連の生存競争を戦い抜き、そして同級生の村野里美と恋愛をするなどそれぞれの場面にドラマがあります。

作者の岩明さんはこの作品以降の作品は歴史を舞台にする作品が多く、そういった意味でリアルタイムの現代を扱ったこの作品は彼の代表作であると同時に異色の作品であるとも言えます。(厳密にリアルタイムの現代を舞台とした作品はこの作品と「風子のいる店」だけです)

非常に示唆を含んだ物語で「寄生獣」も最初はミギー達「寄生生物」のことだと誰もが思いますが、物語の最後で地球に寄生して害をなす人間のことだということが判明します。

岩明さんが描く作品の全ては、彼独特のテンポというか「間」が作品全体に行き渡っていて、この寄生獣でも淡々としながらも心地よいリズムで作品が進んでいきます。

もっと岩明さんのいろんな作品をたくさん読みたいです。

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