スライムさんと勇者研究部

◆あらすじや事前情報

ドラクエ？などのRPGをベースとした世界観を元にした学園モノの日常コミック。女子中学生である一今仏子と翠恋先輩が所属している勇者研究部には大きな秘密があり、それは２人とも勇者に討伐されたモンスターの末裔であるということ。先祖返りでないが、この世界では千人に一人の割合でスライムやゴーレムなどのモンスター変身できてしまうというのだ。

◆ネタバレ感想

スライムさんと勇者研究部

同じ作者の「東のくるめと隣のめぐる」という作品が自分の中で意外と高評価であったので期待して読んでみた。東のくるめの前の作品であったが、通常の学園モノと違い、ドラクエなどのRPG系のゲームの設定がベースとなった作品であった。

設定が面白いと言えば面白い。スライムになったりゴーレムになったりドラゴンになったりと発想はいい感じである。ただ、ストーリーに特に山も谷もなく、それでいて日常まったり系の漫画としてはそこまで癒されるということがなく中途半端な内容になってしまった。

ラブコメ要素としては実は勇者の末裔である山田勇作（覚醒前）が主人公の仏子を好きになるという展開と、その仏子にアタックする為に彼女の周りをうろちょろしているうちに、彼を翠恋先輩が勘違いで気になってしまうという多少のラブコメ要素が含まれていた。しかし、それもラブコメをメインにしているわけではないのでそこそこの進展具合であった。

伏線としていた勇者の覚醒については結局連載が終了したので回収することなくうやむやに終わってしまった。ツンデレキャラやブラコンなど個性的なキャラも多く。というか、ほぼすべてのキャラが訳ありキャラであるが、まあ時間つぶしにはちょうどいいぐらいの作品の出来であった。